毎日作っている手打ちパスタも三日目。みんな手つきも慣れてきて、今日は
ラビオリを作ることに。
打ち粉をして伸ばしたパスタに具を置いて |
閉じ、空気を抜いて |
切り取る |
簡単な作業のようだけれど、同じ大きさに作り、空気抜きもきちんとする(茹でている間に中身が飛び出してしまうから)という作業は見ためよりも難しいもの。
ラビオリの中身もトスカーナの典型とは違って、挽き肉、チーズ、ビエートラ(青菜)に香草(特にタイムが入るのがリグーリア風)などなどとても豪華。さすが、Ravioli
Liguri(リグーリアのラビオリ)というだけありますね、これは。
ソースはラグー。
ここにもまたお肉が入ります。
ここのラビオリはエミリア ロマーニャ州なみに
ボリューム満点!!
干しダラの調理中、このフライパンもかなりの重さ。
それぞれを煮込んでいる間にドルチェの準備。今日は生徒のリクエストにより2種類作ります。
こちらはお米のタルトの準備 |
型に移してオーブンへ |
カスタニャッチョは生クリームのホイップを添えて夏らしく |
《 今日のメニュー 》
Raviei Liguri (ラビオリ リグーリア風)
Stoccafisso Ligure (干しダラの煮込みリグーリア風)
Castagnaccio (栗粉のタルト)
Torta di riso (お米入りタルト)
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昨日の登山の疲れが残っているので、今日は遠出はしないことに決定。
マルタ先生を見送り、各自休息を取ることに。
日陰に入れば風が心地よくて木陰で昼寝をしている人もいれば、国立公園内を散策している人がときどき「チャオ」と声をかけてゆく。
しばし私もオフタイムを楽しむべく、ゆっくりと進む遠くに見える船を目で追ってみたり、近くの木陰を歩いて森林浴したり。
その後、みんなで近くを散策し、
さくらんぼを発見!
ちょっと失敬します・・・
お昼寝したらお腹が減った?という訳で冷ましておいたお米のタルトをレストランの庭で頂く。
きれいに焼きあがったタルト |
昼間はあれだけ暑くなっても、山頂は日の入りと共に寒くなります。
夕日を見ながら併設されているレストラン(レッスンで使わせてもらっている)で夕食を取る。
海の向うの山に沈む夕日はなんとも幻想的で今年もみんなでお約束の夕日撮影会。
こうしてゆったりとした午後を過ごし今日も一日が終わった。
お料理コースは今日が最終日。マルタ先生も張り切っています。
今日は、念願のフォカッチャも習うので生徒も嬉しそう。
まずはフォカッチャの準備のために発酵から |
発酵を待つ間にRipieno(リピエーノー詰め物の意)の準備。
サラダ菜、イタリアンパセリ、にんにく、タイム、モルタデッラなどなどこれまた沢山の材料が入る。
隣のガス台ではリピエーノが詰まったムール貝が先ほど作られていたソースにきれいに並べられて煮込まれてゆく。
クルミのソース、チョコレートケーキ、アンチョビはフライに、と今日の作業はまだまだ続く。
今日の作品たち
《 今日のメニュー 》 Focaccia
(フォカッチャ)
Involtini di melanzane e pesce spada (ナスとメカジキのトマトソース煮)
Muscoli & acciughe ripieni (ムール貝とカタクチイワシの詰め物)
Farfalla con salsa di noci (パスタ、胡桃ソース和え)
Torta di cioccolato (チョコレートケーキ)
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授業の後、今日がここでの最後の夕食ということで、恒例のお別れ夕食会。
関係者に集まってもらって今回は天ぷらとそうめんでおもてなし。
いつものごとく、作り方、素材、
日本の文化と話はつきない |
仕事で遅れてきたもう一人の先生
ソニアも加わって |
山の向うにすっかり日も沈み、長い一日が終わりを告げた。
明日はいよいよジェノバへ移動。
朝6時に施設を出発。予約の段階からお世話になったオルガが山頂まで迎えに来てくれて、トレニーノで下山。オルガとリオマッジョーレに別れを告げ一路ジェノバへ向かう。
9時にジェノバ ブリニョレ駅に到着し荷物を預けて徒歩でPietro Romanengo(ピエトロ ロマネンゴ)の本社工場へ。
もう既に何度も訪れているロマネンゴ社。職人さんたちとも顔なじみになっている。
ブザーをおして中に入り、チョコレート製造の部屋をシニョーラ Delfina(デルフィーナ)さんが自ら案内をしてくれる。
その後二階へ上がり、コンフェットの部屋へ。
オレンジピール、松の実、アーモンドなどが
所狭しと並ぶ作業台 |
この機械に入れて砂糖がけが行われる
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続いてはシュガーボンボンを作っている部屋へ。
作業中のマリーアには初めて訪れた時から良くしてもらっている。この日も再会をとても喜んでくれた。
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完成したカラーシュガーボンボン |
あちらこちらの部屋で朝早くから職人さんたちが作り始めたお菓子が出来上がってくる。
その度に試食をさせてもらい、フルーツの味の濃さに生徒も大喜び。
二階の見学が終わり一階へ戻り、今度は仲良しのマルチェッロ(日本のイタリアンフェアーにも行っている人)がFrutta
candita(フルーツの砂糖漬け)の作業工程を教えてくれる。
その後マルチェッロともう一人の女性が作業しているバラの花のシロップ作りを見学。
今朝届いたばかりのバラの花びらを
選定しているところ |
見学が終わり、デルフィーナさんにご挨拶するため、オフィスへ。
シュガーボンボンをお土産にもらい
最後にみんなで記念撮影 |
ピエトロ ロマネンゴ社を後に今度はジェノバの台所、メルカートへ向かう。
ロの字の作りで、両側の店を見ながら歩いているとぐるっと一周して元に戻ってくる。
ジェノバのバジリコは大きさ、色ともに
トスカーナのそれとは違う |
市場の風景 |
昼食は市内にあるトラットリアでジェノバの伝統料理を頂き、昼食後町を散策。
一日だけではあったものの、ジェノバを満喫。
5 日間のツアーの思い出を抱き、本場のフォカッチャやペーストジェノベーゼ、それに手打ちパスタの店で以前見つけた栗粉のニョケッティを手土産にフィレンツェ行きの列車に乗り込んだ。
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