昼食はトスカーナの伝統料理を
パノラマが広がるステキなレストランで |
グレーベ イン キャンティは、今でこそ閑静な田舎の小さな町と言うイメージがありますが、その昔はフィレンツェとシエナという2つの国の間の貿易、商品売買が頻繁に行われていた重要な役割を果たしていた場所でした。
外の人々が行き交うその様を見て育った子供には外国人、外国の製品に好奇心を持ち探検家になった人も出ているほどの町です。
この町の中心広場Matteotti広場には、Giovanni da Verrazano(ジョバンニ ダ ベラッツァーノ
− 1485-1528)の銅像がありますが、彼はこの界隈の出身者で現在のニューヨークにあたる場所に1524年ヨーロッパ人として初めて到達した探検家でした。
現在でも毎週土曜日にはメルカートが開かれ、9月にはワイン収穫祭が行われるなど昔ほどではないにしても交流の場として賑わいを見せます。
グレーベから少し丘を上がるとモンテフィオラッレという中世の要塞跡が残る集落があります。
そこにはAmerigo Vespucci(アメリゴ ベスプッチ − 1454-1512)の両親が住んだと言われる家が今なお残っています。その丘からはなだらかな線を描くブドウ畑が遠くに見え、また戦後まで残っていた折半小作制度の名残とも思われる畑が広がっています。
モンテフィオラッレから20分ほど車で行けばブドウとオリーブの畑の大パノラマが広がるレストランで地元のサラミや生ハム、レバーペーストにイノシシのラグーなど、トスカーナの伝統料理を頂く事が出来ます。
ワインだけでなく著名人をも輩出してきたトスカーナのキャンティ地区、ワイナリーを訪れる大切な1日にはこうした歴史や食文化の歴史なども織り交ぜて盛りだくさんでお楽しみ頂きたいと思います。
|